下北沢

なぜ下北沢は特別な街なのか

下北沢と言えば昔から個性の強い若者文化が育つ場所として広く知られてきました。
特にミュージシャンや劇団員、お笑い芸人などの芸能関連を志す人には非常に人気の高い場所として知られており、街全体からポップカルチャーを感じ取ることができます。

その一方でここ最近下北沢人気に陰りが出てきたというような意見も聞かれるようになっており、実際のところどれほど以前までの人気が維持されているかということはまだはっきりつかむことはできません。

ただ言えることは下北沢は渋谷まで約4分の好立地と住みやすい商店街やおしゃれなお店の並ぶ魅力的な街であるということで、新宿などのビル街とは違った雑多で混沌とした雰囲気のあるところが一番の魅力となっているという点です。

下北沢については人気が全盛期であったときから意見が真っ二つに割れる傾向があり、好きな人はとことんはまるのですが、嫌いな人はどこがいいのかさっぱりわからないというように言われたりしてきました。

下北沢を好む人は、完全に安心・安定的な住環境よりもむしろ刺激があってよくわからないものがたくさん出入りするという雰囲気を丸ごと愛することができる人なのではないかと思います。

また下北沢の名物とも言えるのが独自の視点で営業をしている古着屋で、駅前からの商店街の中には複数の古着屋が並んでいるのを見つけられます。

それぞれ非常に個性的な品揃えをしており、流行の最先端とは違った下北らしいファッション文化というものも未だに根強く残っています。

家賃相場はかなり高めで治安もそれほどよくない

下北沢に否定的な意見を言う人が気にすることとして、「家賃相場が非常に高い」ということと「その割に治安がよくない」ということがあります。

確かに実用面やコスパ面ということで比較をすると、下北沢のアクセス環境の良さを差し引いてもまだちょっと見劣りをしてしまう部分はあります。

一人暮らし用の物件数は少なくはないのですが、駅前周辺は商店街が広がっているので住宅街が密集するのは明るい駅前から少し外れた場所になってしまいます。

そのため場所によっては夕方以降の道が真っ暗になってしまうことも多く、治安面に不安があるという意見も聞かれます。

商店街も中野や吉祥寺のように昔ながらの場所というよりは、若者たちによる文化形成という側面があって出入りが激しく、それも治安を悪くする要因になっていたりします。

ただ街並みとしては落ち着いていて過ごしやすく、おしゃれな雰囲気が漂うというところは住みたい街としての魅力を十分に備えていると言えます。

ファッションが好きな人やこれからブレイクする若手の芸術家を見たいという人にとっては最高の街であるということは間違いありません。