川崎

神奈川県で最も人口増加が期待される街

神奈川県川崎市といえば、京浜工業地帯の中核として今も大型工場施設を設置する有名なスポットです。
位置的には東京南部と隣接しており、多摩川を隔ててすぐ向こうというロケーションから都内で勤務をする人のベッドタウンとして発展してきた歴史もあります。

現在は少子化の影響により年々都市人口が減少していくことが懸念されていますが、神奈川県内で唯一2040年までに人口が増加していると見込まれているのは実は川崎市です。

世間一般のイメージとしては、川崎市は神奈川県内第二の都市でありながら横浜市とは全く異なる印象をもたれており、観光で訪れる人の数は圧倒的に少なくなっています。

横浜市といえば、中華街や赤レンガ倉庫、山下公園など数多くの観光名所があり、全国でも有数の観光都市としての魅力があります。

一方で川崎市は工場で発展してきたという経緯もあって、労働者の集まるギャンブルや風俗店の多い治安のよくない地域という拭い難いイメージが残っています。

しかし位置的には横浜市よりもむしろ東京に近いということもあり、近年では大規模な開発が入るなど住環境は大きく変化をしてきています。

2015年頃から急激に成長している川崎市中原区の武蔵小杉を中心に、沿線の都市ではタワーマンションが複数建築されるようになっています。

昔からの住民と新しく引っ越してきた住民とのバランスも決して悪くなく、よい具合に新陳代謝が行われているようです。

全国で最も面積が小さい政令指定都市

ちなみに川崎市は全国に20市ある政令指定都市の中の一つですが、最も市の面積が狭い都市です。
かつては水路により流通の中核を担う関東の主要都市だったのですが、明治維新以降は東京都心から線路が伸びたことにより、鉄道で都内と往来をするようになりました。

早くから線路が川崎方面まで伸びたということもあって都心部に勤務をしている人が住宅用に使用することも昔から行われており、東京湾沿いの大規模な工業地帯では多くの人が勤務をしています。

地方公共団体としての財政力はかなり高く、財政力指数では1.04と全国平均を上回っている優良都市となっています。
この数字は全国政令指定都市の中ではトップとなっており、独自の路線による地道な開発がここにきて実になったと言ってよいでしょう。

最初に観光資源では横浜に劣るというようなことを書きましたが、古くから発展してきた川崎にも見どころはたくさんあります。

有名なところとしては「川崎大師」があり、初詣の参拝者数は県内第1位という神奈川県内ではもっとも有名な神社です。

行政的な中心は川崎市川崎区ですが人口が多く商業施設が多いのは中原区となっており、程よく全域に魅力ある特徴が見られています。